飛騨信貴山三鈷の会

三鈷杵
 三鈷杵

 飛騨信貴山では、ご信徒の皆様と共に心の道徳を広める会『飛騨信貴山三鈷の会』を結成しております。
 三鈷とは、密教の寳具『三鈷杵』(さんこしょ)のことで、仏の身・口・意の三密を表し、また、魔の者と戦うときは三鈷の剣となって、災いを断ち切るのです。身・口・意の三密とは、水・剣・火を意味し、水は対人関係や世間の流れ、剣は言葉、火は欲望を表しています。
 この会は、御本尊毘沙門天王様が魔の者と戦い、私達を救うために持つ三鈷の宝剣の功徳を会の精神として、飛騨信貴山信徒が団結したものであります。 

 私達の日常は、様々な悩みや迷いや苛立ちなどに満ちています。誠心が踏み躙られるような出来事も多くあり、ともすると正直者が馬鹿を見る、とかく生きにくい世の中です。しかし、悲観したり、卑屈になってはいけません。それでは、前へ一歩も進めません。人間は弱いものだから、とてつもなく高い壁にぶつかった時などには、呆然と立ち尽くしてしまうことだってあるでしょう。ときには窮地に追い詰められ、前にも後ろにも道がないように思えて身動きがとれなくなって、絶望の縁に立たされることだってあります。そんな時に、一番大切なのは、どんな困難にも負けない、という強い心です。戦う前から自分に負けていては、お話になりません。まずは心を冷静に落ち着けること、そして、立ち向かおうという気概を持つことが重要なのです。
 とはいうものの、そういう気持ちを常に持ち続けるには、人間はあまりに非力です。また、綺麗事ばかり言っていても始まりませんし、そんな理想論だけでは、誰もまともに相手をしてくれません。清濁併せ呑むくらいの気持ちがなければ、いくら本当のことを口にしても、一個人など、巨大で醜悪で複雑怪奇に入り組んだ、全く油断がならない世の中に、簡単に飲み込まれてしまいます。つい負けそうになることは、誰だってあります。それは決して恥ずかしいことではありません。そんな時に、この三鈷杵を握り締め、御本尊毘沙門天王の力を自分の中に入れて、自らが天王となって、立ち向かってください。仏は、正しいことをする人には、必ず力を貸してくださいます。誠心でもって、真の正義、真の幸福を求める限り、仏はその人を見捨てません。時には貴方を導き、時には貴方の背中をそっと押してくださいます。仏の慈悲に包まれ、仏の加護のもとに我があると思えば、何も怖れることなく邁進できる筈です。

 『飛騨信貴山三鈷の会』は、入会費三千円です。年会費等はありません。入会希望の方は、こちらの申し込みフォームをプリントアウトしてご利用ください。入会された方には、三鈷杵を祈祷してからお送りし(送料は当方負担)、毎月三日に祈願いたします。
 この三鈷杵は、てのひらサイズですので、常に携帯して、御本尊様に邪悪なものから身を守っていただきながら、理想の実現に突き進んでください。また、貴方の身に何か災いが降りかかった時などに、御本尊様が貴方をお守りになられた結果、ごく稀に、この三鈷杵が折れることがあります。その時は、折れた三鈷杵を当寺までお送りくだされば、実費二千円で新しい三鈷杵をお送りします。もし紛失された時は、入会時と同じ三千円を申し受けます。

 ご不明な点は、電話またはEメールで、お気軽にお問い合わせください。

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三鈷の会